この生きにくい世界で

それでも人生は、自分の選択でより良くできる。

「相手の顔色をうかがってしまう自分」を手放す方法

こんにちは。なこです。

今回は

「人の顔色をうかがってしまう」

「相手にどう反応されるのかが怖くてビクビクしてしまう」

そういった悩みを解決する本を紹介します。

引用は下記の本です。

 

 

目次

 

解決に必要なのは「甘え」である

 

甘えとは

;相手は自分に好意を持っていることがわかっていて、それに相応しく振る舞うこと。

 

ちょっと難しいですね。

大事なのは、

相手が自分に好意を持っていることがわかっている

ということです。


本当に怖いのは、怒られることでも批判されることでもなく、

自分が守られていると感じられないこと

 

安心できる居場所がないと感じるから、扁桃体が活発になり周囲に敏感になる。

良く聞かれる繊細さんは

・居場所を奪われることへの恐怖と怒り

・失敗や無能力者として晒し者にされる羞恥心

・失敗した自分への罪悪感からくる嫌悪感

を抱き静かに怒っているのだと述べられています。

 

いつ攻撃されるかわからない「緊迫モード」がずっと続いている感じですね。

これでは身も心も休まりません。恐怖心からさらに周囲に敏感になって負のスパイラルです。

 

要は、

「まぁ自分は相手から良く思われているだろう。」

「この人たちは、自分を貶めたりはしないなろう。」

という健全な自己愛と楽観性が必要なのです。

 

人間は誰しも独りでは生きていけません。

自分が守られていることを感じることができなければ、安心して過ごすことも、満足にも生きられないのです。

だからこそ、「相手に甘える」(「自分は大丈夫」と根拠なく思える健全な自己愛と楽観性)

ことができれば、人の顔色をうかがってビクビクしてしまうこともなくなるのです。

 

では、どうすれば相手に「甘える」ことができるのでしょうか?

 

自分が「甘える」には、相手をまず「甘えさせる」

先ほど、顔色をうかがってしまうような、敏感な方は静かな恐怖と怒りを抱えている、と述べました。

しかし、怒りを怒りで返してはいけません。関係が悪化するばかりで解決に至らないからです。

 

ではどうすれば良いのか?

 

答えは、まず相手に「甘えさせる」こと。

 

はい???と思うかもしれませんが、どうかこのまま読み進めてください。

 

「甘えられる二者関係」=「安心を感じられる二者関係」を早期に構築することが必要と著者は言います。

つまり「好意」を持って接することで、相手もそれにあった振る舞いをする(=甘える)ようになり相互の「甘え」関係が成立すると言うのです。

 

「自分が好意を示せば相手も好意を示すだろうか?」と言う表面的なものではないと言います。

 

「どうしても好意を持つことなんてできない」と思う人は↓

「誰しもダメなところはあり、人間関係に完璧なんてない」

「上司も夫も頼りにならないもの」

「一人では生きていけないのが人間。」

「協調できなければみんな行き詰まってしまう。」

というお互い様精神を身につけるというもの。

 

・自分にもダメなところがあるし、相手にも当然悪いところがあるし、それはそれで良いじゃないか。

・お互い助け合いもすれば、迷惑をかけ合いもする。そうして人間社会が成り立っている。

 

という実感を持てということだと思います。

 

「相手を甘えさせろなんて、さらに自分を犠牲にしようと言うのか!」と言う人は↓

 

犠牲云々ではなく、
「いつでもどこでも、即座に心からリラックスできるようになること」

が大事だと言います。

 


「無理だ!それができないから困っているんだ」と言う人は↓

それを無理にしているのはあなた自身。

環境や周囲の人々に「〜こうあるべき」と期待してしまってはいませんか。だから「ろくでもない人」に見えてしまう。

「物の見方」によって感じ方は大きく変わります。

「相手を甘えさせよう」とした時「嫌悪感」は何よりも邪魔なものになるのです。

相手と関わるときの視点を180度変えること、と言えるでしょうか。

「相手に自分の好意が伝わるようにしよう」

という気持ち(もしくは目的とも言えます)で関わってみると良いのかもしれません。

 

そのためには「自分と自分に縁のある人々を無条件で厚遇する」必要があります。

心からリラックスするために「自分の時間が必要だ」と条件をつけていないですか。「冷たい夫を前に安心して呼吸もできない」と考え出しているのは誰ですか。

 

弱い自分への過剰な防衛本能が、上司の腹黒さを「生み出して」しまう。

夫が〜してくれた、何時間一緒にいてくれた、と言う数字による根拠は決して心を癒さない。「自分の夫だから素晴らしい」と思えることが何よりなのです。

 

相手がどんな人であっても関係なく、「相手を甘えさせる」をスタンスに接することを目的とする。すると、相手の態度も柔らかくなる可能性が高まりますし、何より意識が相手の顔色を伺うことから逸れ、相手との間に安心できる空気が生まれます。結果として自分も楽にコミュニケーションが取ることができるのです。

 

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相手を甘えさせる仕事術6選

では、具体的にどうしたらいいの??ということですが、「相手を甘えさせる仕事術」を紹介します。

 

1、即座に依頼に応える

待たせることに意味はなくむしろマイナス。威勢よく元気よくしなくてもよく、単に「即座に動く」だけ。「原則として、どんな依頼であっても即座に集中して取り組む」だけ。誰が頼んで来ようとも、その仕事の質に違いがあるべきではない。

 


2、約束を守る

約束を守るために全力を注ぐ。それで失敗間に合わなくても、その姿勢を見せることで相手は理解してくれる。ここで「理解してくれなかったら?」と考えることが、「甘えさせるモード」から「疑いモード」になっている証拠。

一度でもいいから実行してみる。何度でもミスはできるし、一回成功すればそれがプラスに転じる。「他人は甘えさせる価値のある存在だ」と認識でいることで、自分は甘えることのできる存在だと確信できる。

 


3、シングルタスクで依頼に集中する

依頼を受けたら即座に取り組む必要がある。人間の脳はシングルたすく向き。相手にとっても同士にやられるより印象が良い。

敵意を持って接するより遥かに消耗が少ない。

 


4、タイマーを使って制限時間内だけでもマルチタスクをしない

相手を甘えさせるを主眼に置き、一日25分でも良いからシングルタスクにする。

 


5、雑だと言われるより遅いと怒られる方を選ぶ

ただ急いで仕事をやっつけるを続けると、「ちゃんとした仕事はできないが、とにかくやっつけることはできる」と下僕扱いされ、甘えるとは違うものになってしまう。

 


6、積極的に物の貸し借りをする

物の貸し借りで甘えさせる、甘えるを実現できる。

 

上記に沿って仕事をこなすのは、「ご機嫌とり」ではない。ご機嫌取り=「人の顔色を伺う」は24時間365日続く。

顔色をうかがって仕事をするのではなく、仕事に集中して相手が安心&信頼できるように行動する、ということでしょうか。

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まとめ

人の顔を伺う=警戒している。

だから怯えないことが一番の方法である。心の銃を降ろす。しかし誰もが怖がり銃をむけている。まずは、それほど無理なく甘えさせることができる相手から試してみる。この挑戦には失敗がない。失敗しても、それは人の顔を伺うことであり、いつもと変わらないのだから。銃を少しでも下ろせたら、新しい可能性が広がる。

顔色をうかがって心の拳銃を向けていては、お互い安心して会話もできません。

だからこそ、こちらから銃を降ろし相手を安心させるよう接する。

それで失敗したとしても、いつもと変わらず人の顔をうかがってしまった、といういつも通りの結果です。

こちらの警戒心を少しでも解いて相手を接することができたら。それだけで、心境や居心地も変わってくるのではないでしょうか。

 

この本の面白いところは、会話の目的を180度変えてしまうということです。小手先のテクニックというより、コミュニケーションのスタンスというか、会話中の意識を丸ごと別の方向へ持っていってしまおう、というのが、大胆で斬新、でも逆に取り組みやすいのではないでしょうか??

 

相手の顔色をうかがってビクビクしてしまう。頭の中はいろんな考えや不安でいっぱい。

だからこそ、「相手を甘えさせよう」=「自分の好意が相手に伝わる姿勢で会話しよう」だけに意識を向ける。相手がどんな人でも、どんな反応だったとしても、関係ない。そのスタンスであれば満点だし、そのように好意を向けてくる人に対して、人は好意を抱きやすいものです。きっと好循環が回り始めるはずです。

 

顔色をうかがって困っている方は一度、会話中の意識を変えて接してみてはいかがでしょうか?

 

最後までご覧くださりありがとうございました!

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